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  • スタッフから
  • 2016.08.19

日本神経学会専門医試験 合格報告

脳神経内科 水間 啓太

この度、第43回日本神経学会専門医試験(1次試験:6月11日(土) 東京大学駒場キャンパス、2次試験:7月9日(土) 都市センターホテル)を受験し、無事合格しましたのでご報告します。

 

この神経内科専門医試験ですが、入局してから如何に臨床経験を積んできたかを問われる試験で、神経内科医にとって最初の関門となります。

しかし、数ある専門医試験の中でも難しく合格率が低い試験と聞いておりましたので、不安しかありませんでした。

 

日々の診療を行いながら、周りの皆さまからサポートも頂き、1か月前から少しずつ準備をしてきました。

1次試験は筆記で、必修問題、一般問題、臨床問題をそれぞれ100問ずつ朝から夕方までひたすら答えていきます。

これまで医師国家試験、認定内科試験などを受けてきましたが、年齢とともに集中力は続かなくなるもので、最後の方は眠気との戦い、適当に答えたくなる気持ちを抑えながら踏ん張りました。

 

諸先輩方の言い伝え通り、全く出来た気がしない試験でしたが、無事に合格し2次試験へ進みました。

 

2次試験は診察と口頭試問です。

 

予め提出していた10症例のレポートと経験症例や検査の資料をもとに、各ブース2人ずつの試験官の先生方から質問を受けます。

 

最初は今まで何を学んできて、得意分野は何かを聞かれましたので、脳血管障害含めた神経救急と脳神経内科の特色について話しました。

 

その後は、軽度の片麻痺を見分ける方法、パーキンソン病の歩行、歩行から軽度の麻痺を見分ける方法、病的反射で病巣を見分けるのに有用な病的反射とさらに診断に近づくために頭後屈反射を答えて実践するところまで問われました。

 

ここまでは大きなミスなくこなせておりましたが、しかし…

 

口頭試問に落とし穴がありました。

 

このブースも2人の試験官の先生方からそれぞれ10分ずつ質問を受けます。

最初の先生からの質問はほとんど基本的な内容だったと思うのですが、ガイドラインや診断基準にそった適切な解答ができず、怪訝な顔が和らぐことなく終了されてしまいました。

 

心に大きな傷を負ったまま次の先生の質問に入りましたが、冷静に答えられるわけもなく、しょんぼり答えていました。(幸いにも脳血管障害中心の質問であったため全て解答できていたのだと思います。)

2次試験は4人中1人でも×と判定すると不合格になると伺っていたので、他の先生の反応がいくら良くても心配でした。

 

7月17日に無事合格通知が届いたときは安心しましたが、同時にあれほど答えられなかったにも関わらず専門医にさせて頂いたということで、責任感や危機感というものが強く湧いてきました。

 

今後の成長を含めて専門医を頂いたと考え、より一層気を引き締めて診療に励もうと思います。

 

最後に、自分が勉強している中で、自分の分まで診療してくださり脳神経内科を守り抜いてくださいました先生方、ありがとうございました!