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  • スタッフから
  • 2016.04.01

口腔ケアの重要性

歯科衛生士 柴田 由美(しばた ゆみ)

脳卒中と口腔ケア

はじめまして。歯科衛生士の柴田由美です。

今回は口腔ケアの重要性についてお話しします。

 

みなさまは「誤嚥(ごえん)」とか「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」という言葉を聞いたことはありますか?

食べものや飲みもの、唾液などは「ゴックン」と飲み込むと食道を通り、胃へ送り込まれます。

飲み込みの機能に障害がおこると胃ではなく気管のほうに入ってしまうことがあります。

 

これが「誤嚥」です。

 

誤嚥すると「ゴホン」と吐き出す力がありますが、脳卒中などが原因でそれらの機能に障害が生じていると、知らない間に食べものや唾液が気管を通り肺に入り、そこで細菌が増え、肺炎を起こすことがあります。

 

これが「誤嚥性肺炎」です。

急性期の脳卒中の患者さんは意識障害や手の麻痺などから、ご自分で歯磨きをすることが難しい場合があります。

また、食事や会話をしない期間が続くと唾液の分泌が低下するので、口の中が乾燥し、汚れがたまり、細菌が増えていきます。

口の中で増えた細菌を唾液とともに誤嚥すると、肺炎になる確率は高くなります。

肺炎を起こすと、最悪の場合は死に至ることもあります。

誤嚥性肺炎にならないためには、口腔ケアをして、口の中を常に清潔に保っておくことが必要になるのです。

歯科衛生士としては、入院患者さんを誤嚥性肺炎にはしたくないのです!

 

これからも脳神経内科の医師や看護師と連携して、ひとりでも多くの患者さんに関わり、口の環境を整えるお手伝いをしていきます。

 

 

余談ですが…

最近ではむし歯菌や歯周病菌が脳卒中の発症に影響しているのではないか、という報告もあります。

口の中の菌が全身的な病気に影響しているとは、なかなか結びつかないと思いますが、ぜひ、日頃から口の健康についても意識していただければと思います。