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  • スタッフから
  • 2016.01.29

脳リハナースの独り言

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 中村 麻由美(なかむら まゆみ)

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師から

「おはようございます!」

「今日は中村が担当ですよ! 今日は頑張って起きましょうね!」

 

なんていう挨拶から私の1日は始まります。

朝から患者さんにはプレッシャーかもしれません。

いやいや、意識障害や麻痺があるからといってベッドに寝かせておくわけにはいきません。

せっかく早期治療ができて今があるんだもの。

いずれお家(うち)に帰るのだから。

 

片麻痺や意識障害、高次脳機能障害、軽症から重症。

同じ脳卒中や脳神経疾患であっても本当に多様な症状を示します。

脳卒中との出会いは十数年前でした。

振り返ってみると、色々な患者さんやご家族の方を思い出します。

今思えば笑えるエピソードや、あの時もう少し患者さんの思い通りにしてあげられたら・・・と少々反省する思い出も。

 

そして、これまでの経験の中から生まれた患者さんに対する思いは

 

「寝てる場合じゃない! トイレに行こう!」

 

そして毎日が体力勝負です。

 

ところで、こんなデータをご存知でしょうか?

脳血管障害の死亡率は長い間、悪性新生物(がん)・心疾患に次いで第3位でしたが、平成23年には肺炎に次ぐ第4位となりました。

しかし、寝たきりの原因となる疾患では第1位なのです。

 

少し考えてみましょう。

早期発見・早期治療により救命はできました。

しかしその後の療養生活では、一人で動くことが困難な患者さんは、何もできずにベッドの上で過ごすことが多くなります。

患者さんは一人で行う能力を発揮できるような支援を必要とし、その能力を発揮する機会を医療者が奪ってしまうことがないようにと考えます。

 

そんな、想いをもって「先生、早く安静度上げてくださーい」と心の中で叫びながら、頼れるセラピストさんたち、何より患者さんと一緒になって日々奮闘中です。

 

重度の片麻痺の患者さんが「トイレに行きたい」と言っています。

半側空間無視もあり座位のバランスは全く保てません。

でも、「トイレぐらい行きたいよね。よし、頑張るか!」と気合を入れて、今日も私の看護が始まります。