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  • 病気のこと
  • 2016.09.29

写真は語る

これ、Trevo XP3が血栓を捉えた写真です。

ステントのストラットに血栓がしっかりと食い込んでいるのがわかります。

 

TSNETS2016の記事にも書きましたが、遠位部の塞栓症に対してはPenumbra 3MAXによるADAPTを私は優先しています。

安全性を重視しての選択です。

 

ただ、 3MAX ADAPTでの回収率は決して高くなく、正確な数値ではありませんが、おそらく半分くらいです。

もちろん、私の手技が下手くそなのかもしれません。

 

対して、3mmの血管を対象としたXP3だけで

 

「果たして本当に血栓を捕捉できるのか?」

「回収時に血栓を離してしまい、遠位塞栓につながらないのか?」

 

という疑問が発売当初からあり、うちではXP3と3MAXを組み合わる「Baby Trenumbra」で、血栓の遠位飛散を防止するという工夫を行ってきました。

 

冒頭の写真は、3MAXを併用せずにXP3単独で使用した時に回収されたものです。

実はこれ、3MAX ADAPT、Baby Trenumbraでは取れませんでした。

 

ご覧の通り、かなりしっかり血栓を捕捉しており、近位部閉塞の治療で我々が好んで行うSolitaireによるPush & Fluffで回収した時の様子にホントそっくりです。

 

遠位治療の安全性についてはいまだ明らかでないため、安全策を優先という気持ちは変わりません。

ただ、確実性と簡便性を考えると、ステントの方に慣れている私としては、

「遠位病変はXP3をこれまでのステントリトリバーと同じようにシンプルに使うのでもいいのでは?」

と考えさせられた写真でした。

 

今後はこのあたりをしっかりと見極めてゆきたいと思います。

 

以上、少々マニアックなお話しでした。