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  • 学会の活動
  • 2017.02.19

さまざまな「道」 -DIRECT研究会ハンズオン-

コースは、小グループに分かれ、5つのブースを順にまわる形式でした。

 

シミュレーターを用いた、カテーテル、ガイドワイヤーの基本的な操作
塞栓用コイルの基本的な使用法
私にとってはなじみ深いものもありましたが、新たな、意外な発見も。

 

「この分野(腹部緊急IVR)は、だれがやっているのでしょうか?」

 

まずは、緊急IVRの基礎的なレクチャーのブースで講師の先生に伺ってみました。

 

質問の背景には、
放射線科医が中心だろうと思うけど、緊急治療をはたして本当に放射線科医のみで対応しきれているのか?
という疑問がありました。

 

そうしたら、意外な回答が。
もちろん、放射線科医が中心のことが多いですが、最近は救急医なんかも病院によってやっているそうです。

 

「私は外科医ですが、病院に放射線科治療医がいないため、私だけで対応しています。」
と、同じグループの先生から。

 

なんと消化器外科の先生もカテーテルを!

 

驚きました。頭が下がります。

 

そうですよね。
脳神経血管内の領域だって、脳外科医中心ですが、我々神経内科医や放射線科医も頑張っています。
熱意があれば、だれがやってもいいんです。

 

「道」は一つではありませんよね。

 

迅速な治療のため、最近では我々と同じように、院内体制の整備にも注目が集まっているそうです。

 

院内体制の整備という点では、脳神経、循環器、腹部などの領域を超えて、お互いのノウハウを生かし、共に構築していく「道」もあるのでは、と感じました。

 

また、画像技術でも新たな発見が。

 

「Preprocedural Planning (PPP)」

という画像処理です。

 

診断で用いた造影CTの画像を用いて、目的の血管の入り口、出血点までの「道」を簡便に描き、仮想の透視画像にのせて、治療のときの参考にするものです。

 

我々脳神経系では、行くべき道を知りたいとき、ロードマップやスマートマスクが大変役に立ちますし、こちらのほうが精度に優れています。

 

ただ、行くべき道の入り口すらわからないとき(カニュレーションできないとき)、これらの技術は使えません。

 

我々脳神経系でもそういう場面があります。

そうです。脊髄造影の時です。

 

慣れもありますが、部位によっては1つの入り口を探すのに何分もかかることがあります。
そんな時、検査前の造影CTさえあれば、このPPPを使ったら、入り口の出ている部位がすべてわかっちゃうのでは!!!

 

ふっふっふ…

次の脊髄造影が楽しみです。

 

新たな分野に触れつつ、「道」について考えをめぐらした1日でした。

 

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