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  • 学会の活動
  • 2016.05.10

Novartis Neuro Forum

その1 神経専門医の将来

先日Novartis Neuro Forumに参加してまいりました。

 

日本の神経内科教授クラス、ドイツの神経内科の重鎮が会し、神経内科の専門医制度について、主要疾患の最新知見について、日独双方から発表して2日間みっちりディスカッションするという、これまでにない企画でした。

 

身に余る大役ながら脳卒中セッションの座長を仰せつかり、2日間すべてのセッションを聴講しました。

 

今回は初日に行われた専門医制度のセッションについてご報告します。

 

ドイツの専門医育成制度はかなり日本とは異なっていました。

 

まとめますと、

 

5年間の研修プログラムであること(日本は3年の研修後に試験)

そのうち

精神科の研修を1年行うこと

神経救急、いわゆるNeuro ICUでの研修を6か月行うこと

が必須

でした。

 

1年まるまる精神科研修はかなり驚きでした。

でも納得です。

 

神経内科の中でもcommonである認知症は精神科の先生方も診療されますし、神経内科を受診される患者さんの症状には器質的な病気が原因ではなく心因性のものであることもしばしばです。

また、精神科の問診の習得は神経内科医にとって大変有用だと思われます。

 

さらに、やはり「神経救急」です。

半年間、Neuro ICUでみっちり研修なんて羨ましい限りです((+_+))

 

日本ではまだまだ困難ではありますが、できるところからうちの研修にも取り入れていきたいですね。

 

日本からは名古屋大学の祖父江先生(高校の大先輩です)が現状の研修制度、新内科専門医制度に合わせた今後の研修案をお話しされました。

そのご講演のなかで、とても、とても、とても重要なキーワードがありました。

 

「神経内科医の多様性を受け入れる」

 

説明なんぞ不要です。

とてつもなく素晴らしいコメントです。

 

そうです。

この考えが、みながハッピーに生きる、仕事できる根源だと思います。

 

そのお言葉通り、懇親会では脳卒中、神経救急、血管内治療に携わる私に対し、温かいお言葉をかけてくださいました。

 

今後の内科、神経内科の専門医制度に対する不安が、この言葉ひとつで吹っ飛んだ私でした。

 

その2へ続く