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  • スタッフから
  • 2016.12.24

第34回 日本神経治療学会総会

脳神経内科 水間 啓太

ご報告が遅れましたが、11月4日(金)米子で行われました日本神経治療学会総会において、発表してまいりました。

 

テーマは、『急性再開通療法における過灌流現象』についてです。

 

急性再開通療法に対する診療システムやデバイスの進歩が著しい中、治療後の合併症に悩むことも多くなっております。

その中で、過灌流現象によってその後の治療に苦慮した症例について検討を行いました。

 

CASやCEAなどの慢性期治療における過灌流は、近年検討が重ねられ、術前評価や対処法、術後管理も徐々に解明されつつあります。

 

しかし、急性再開通療法後の過灌流は報告も少なく、予後への影響も明らかではありません。

 

そもそも、治療後に血流が豊富にあること自体が良いことのはずで、どの時点での過灌流が脳に悪影響を与えるか、予後に悪影響を与えるかはいまだ不透明です。

また、慢性期の過還流症候群に準じた治療を行ってよいかもわかりません。

 

今年の日本神経学会総会で、他施設から類似の報告を聴講し、みな同じような悩みを抱えていることを実感しておりました。

 

今回は、急性期再開通療法後にIMP-SPECTで脳血流を評価できた症例で検討を行いました。

 

まだ症例数は少なく、定義や発症のリスク、術後管理について明確なものを示すことはできておりません。

しかし、予後不良とは強く関連していると思われ、症候性のものは引き続き治療介入が必要であると考えさせられました。

 

まだまだ症例の蓄積が必要な段階です。

次回は、より簡便な評価法である、MRI-ASL法を用いた評価の成績について、来春の日本脳卒中学会学術総会で報告する予定です。

 

今後も引き続き、急性期の過灌流について研究してゆきます。

 

 

おまけ

 

今回は、奥さんの実家のある鳥取での学会ということで、もう一つのメイン、娘の七五三も済ませてきました。

 

学会前日には幼稚園受験もあり、ハードスケジュールのなか朝から泣きながら着付けを頑張ってくれました。

 

仕事で会えない時間も多い中、立派に育っております。

 

これからも成長が楽しみです。